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ぷららのWinny規制は「違法」と総務省
ぷららが5月から予定していたWinny通信の完全規制に総務省が「待った」をかけた。特定のアプリケーションの完全シャットアウトは、通信の秘密を侵害している、との見解だ。
総務省は5月17日、ぷららネットワークスが予定しているWinny通信の完全規制が、通信の秘密の保護を定めた電気通信事業法に違反するとの見解を示した。ぷららは「違法性はないとの認識で、規制は計画通り行う方針」としている。
ぷららは、5月をめどにWinnyによる通信の完全規制を始めると、3月に発表している。Winny独特のトラフィックパターンを判別し、合致する通信を自動的に遮断する計画だ(関連記事参照)。
総務省は、ぷららがトラフィックを解析し、特定の通信を完全に遮断する行為が、通信の秘密の侵害にあたると判断。「安定したサービスを提供するためのトラフィック制限は他事業者もやっており、『正当な業務』として許容範囲だが、特定のアプリケーションによる通信の完全規制は、手段として適当でない」(総務省)としている。
ぷららは「規制の方針に変更はないが、総務省との議論は続ける」としている。
(※)5月18日午後3時追記:ぷららは18日に発表したニュースリリースで「総務省の見解の内容については、内容の確認と、今後の対応についての検討を行い、決定次第改めて知らせる」とコメントした。
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