「ガラス張りの経営」を守り支えるKCCSのソリューション:Interop Tokyo 2006(2/2 ページ)
千葉・幕張メッセで開催中のネットワーク関連総合イベント「Interop Tokyo 2006」。京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は自社ブースにおいて、経営の可視化を図る各種ソリューションを展示した。
ネットワーク製品・サービス
統合認証ソリューション
ネットワーク製品・サービスとしては、「NET BUREAUサービス」のデモが行われた。NET BUREAUは、KCCSがMVNO(Mobile Virtual Network Operator:仮想移動体通信事業者)として提供する企業向けワイヤレス通信サービス「KWINS」の認証サービスと、社内ネットワークへの認証サービスを統合するもの。「NET BUREAU」サービスを利用すれば、KWINSのIDとパスワードだけで、KWINSへの接続はもちろん、ホットスポット、無線LAN、インターネットVPNなど、クライアントPCの場所に応じた最適なアクセス回線を自動選択して、社内ネットワークに接続できる。
展示ブースでは、モバイルアクセス時の転送データを圧縮し、より快適なイントラネットアクセスを実現する高速化ツール「NET BUREAU ACCELERATOR」が新製品として発表されていた。これは、データ圧縮(最大40分の1に圧縮)や、独自プロトコルによる応答時間の短縮などにより、NET BUREAUサービスの高速化を実現するもの。ファイル形式にもよるが、体感速度で2倍から10倍までの向上が得られるという。主にPHPや携帯電話といった通信速度の遅いデバイスに有効だ。
クライアント検疫ソリューション
「NET BUREAU POLICY ENFORCER」は、クライアントPCのOSやウイルス対策ソフトなどが企業のセキュリティポリシーに準拠しているかをチェックし、不適切なPCの接続を未然に防ぐクライアント検疫ソリューションだ。診断結果をスコアで数値化し、クライアントPCの脆弱性レベルをひと目で判断でき、スコア変動によって自発的なパッチ適応を促進する。
情報システム製品・サービス
情報システム製品に関しては、以下の2つの製品が紹介された。
エンタープライズコンテンツ管理システム
「GreenFile X」は、企業のポリシーやルールに従ってアクセスを制御することで、重要な機密文書などを管理できるファイリングシステムだ。添付ファイルの文書を閲覧、閲覧・印刷、ログ収集という3段階で制御したり、機密文書に対するアクセス・操作ログを取得して集中管理できるセキュリティ監査などが情報漏えい対策オプションとして用意されている。ディレクトリであるGreenOffice Directoryと連携してユーザーごとに的確なアクセス制御を行い、セキュリティを高めることも可能だ。
統合ディレクトリ管理システム
一方の統合型メタディレクトリ管理システム「GreenOffice Directory」は、アカウントの削除漏れの防止や、適切なタイミングでのアカウント発行を実現する。ルールベースのグループ管理、組織変更や人事異動の事前準備環境機能、アカウント承認プロセスの自動化、アカウントの有効期限設定などの機能も備える。
前者のGreenFile Xが主として情報自体を守る製品であるのに対し、GreenOffice Directoryは、情報の管理を強化する位置づけとなる。社内セキュリティの足固めとして、まず整備すべき重要なID管理基盤を提供する。システム監査機能もあり、最近注目を浴びている日本版SOX法や内部統制の強化という側面からも有効に働く。
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