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データベースを自動メンテする!――オートノミック管理とは?進化する!データベーステクノロジー(3/3 ページ)

 リレーショナルデータベースの元祖となったSystem Rから発展したIBMの「DB2」。商用データベースの2番目のリリース(Database 2)という意味で名付けられたDB2だが、現在のIBMソフトウェアにおいて重要なブランドであり、データベースだけでなく、コンテンツ管理やビジネスインテリジェンスなど、情報管理を担うミドルウェアの総称となっている。「IBM DB2 Universal Database V8.2」(DB2 UDB V8.2)は、DB2ブランドにおけるデータベースソフトウェアの最新版として、2004年8月に発売され、オートノミックコンピューティングに対応したデータベースとしての管理機能が大幅に強化されている。

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操作環境を中心としたセキュリティ機能強化

 DB2 UDB V8.2はCommon CriteriaのEAL(Evaluation Assurance Level)4に認定されているなど、高度なセキュリティ機能を備えている。最新バージョンではWindows版を中心に、Windows Active Directoryとの統合を実現するアクセストークンのサポート、Windowsローカルシステムアカウントのサポート、Windowsプラットフォーム上のDB2ファイルへの無許可アクセス防止などの機能強化が図られている。

 また、認証とグループ管理のための独自の仕組みが構築できるカスタムセキュリティプラグインの提供、共有秘密鍵システムを使用したKerberos認証のサポート、クライアント/サーバ通信の暗号化などの機能も追加されている。

 業務アプリケーションとの連携、開発環境の面では、Microsoft .NET、J2EE/WebSphere Studio、Webサービスとの統合が図られている。VBやC#のようなMicrosoft Common Language Runtime(CLR)対応言語で記述されたストアドプロシージャもサポートされている。

 なお、DB2 UDBの次期リリース「Viper」は、リレーショナルデータとXMLデータをシームレスに統合し、テーブル型と階層型のデータモデル両方を十分に活用できるハイブリッド型データベースへと進化するという。

用途に合わせて選択できるエディション構成

 DB2 UDB V8.2には、5種類の業務用途向けエディション、および開発エディションが用意されている。「Enterprise Server Edition」は、中規模企業から大企業までのリレーショナルデータベースサーバのニーズに対応する製品。数百CPUまでのサーバが配置できる。数TB規模の大型データウェアハウス、ハイパフォーマンスかつ大規模トランザクションのミッションクリティカルシステムのデータベース基盤として適している。このほか、部門または中規模企業向けにプロセッサライセンスを用意した「Workgroup Server Unlimited Edition」、部門または中規模企業向けに最大4CPUに対応した「Workgroup Server Edition」、SMB市場向けの「Express Edition」、シングルユーザー向けの「Personal Edition」などの業務用エディションがある。

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