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身の丈に合ったデータベース選び進化する!データベーステクノロジー(2/5 ページ)

データベース業界には、著名な製品のほかにもさまざまなRDBMSが存在する。これらは特定の用途に特化し、そのために必要な機能を備えたものや、アプリケーション組み込みに特化したものなど、それぞれに特徴がある。また、最近企業内システムへの導入例なども見られるようになったオープンソースのRDBMSについて、その動向を確認し、これから、これらのデータベースがどうなっていくのかを見てみよう。

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インターネットビジネスから大規模OLTPまで対応する Sybase Adaptive Server Enterprise

 サイベースの「Sybase Adaptive Server Enterpri se」は、迅速なインターネットアプリケーションの開発とインテグレーションを可能にする「プロダクティビティ」、継続的可用性を実現する「アベイラビリティ」、異なるデータソースからデータを結合、分析する「インテグレーション」をキーワードにしたリレーショナルデータベース。JavaやXMLなどのインターネット標準技術に対応し、迅速なアプリケーション開発とインテグレーションを可能にする機能を搭載する。

 最新版の「12.5.2」では、拡張性の高い開発環境を提供するデータ管理機能を中心とした新機能を多数搭載されている。例えば、XML情報管理機能は、XMLデータを操作するためのXQLクエリエンジンを用意。このエンジンは、XQLベースのクエリを解釈してメモリ上でアクセスできる構造体情報を生成し、必要な情報を高速に取得するとともに、あらゆるXMLデータを認識し、キャッシュ技術により検索パフォーマンスを最適化している。

 このほかにも、EJBコンポーネントをデータベースエンジンに格納して実行できるJavaプラグインの提供、OSのディレクトリにあるすべてのファイルに対し、SQLコマンドを使用して作成、削除、読み出し、修正が可能なプロキシテーブルの搭載、Javaベースのオブジェクト指向アプリケーション開発を支援するSQLJやJava.net規格のサポートなどの機能強化が図られている。

 一方、パフォーマンスの面でも大きく改良された。動的チューニング機能により、インデックスページとデータキャッシュの調整、入出力コストの削減、ユーザー優先度の設定、CPUレベルのリソースコントロール、クエリやバッチに対するリソース制限などが可能になっている。さらに、セキュリティ面では、許可したデータのみにアクセスできる行レベルセキュリティ、SSLによる通信の暗号化などがサポートされた。

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