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身の丈に合ったデータベース選び進化する!データベーステクノロジー(4/5 ページ)

データベース業界には、著名な製品のほかにもさまざまなRDBMSが存在する。これらは特定の用途に特化し、そのために必要な機能を備えたものや、アプリケーション組み込みに特化したものなど、それぞれに特徴がある。また、最近企業内システムへの導入例なども見られるようになったオープンソースのRDBMSについて、その動向を確認し、これから、これらのデータベースがどうなっていくのかを見てみよう。

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パッケージ組み込み用途に最適なBorland InterBase

 ボーランドの「Borland InterBase 7.5」は、ソフトウェアパッケージの組み込み用途をターゲットとしたリレーショナルデータベース。Oracle DatabaseやDB2をはじめとするデータベース製品とは異なり、デスクトップデータベースとして発展してきたため、搭載されているデータベース管理関連ツールは多くない。アプリケーションソフトと一緒にデスクトップに組み込めるほどコンパクトなサイズが特徴であり、データベースのエンジン部分に特化させた製品なのだ。ボーランドは同社の開発ツールにInterBaseをバンドルしており、同社開発ツールでの利用が簡単という特徴もある。

 ボーランドはかつて、従来バージョンのInterBase 6をオープンソース化したことがある。そのプロジェクトは現在も、Firebirdに引き継がれている。その後、InterBase 6.5でオープンソース戦略を撤回して商用製品に戻し、現在のバージョンへと進化している。

 最新版では、InterBaseを利用した複数のパッケージアプリケーションを同一コンピュータ上で稼働できるマルチインスタンスに対応し、柔軟な運用を実現。また、一時的なテーブルとしてSQLグローバルテンポラリテーブルを作成できるほか、複数のデータベースへの接続リクエストを異なるインスタンスに再ルーティングするデータベース自動再ルーティング機能、データベースの別名を付けられるサーバ側データベースエリアス機能などが搭載されている。

 セキュリティ面では、ユーザーの異なる2つのアプリケーション用のデータベースが1つのサーバに存在していても、独自のユーザーアカウント管理が行えるデータベース埋め込みユーザー認証をサポート。このほか、最新のハードウェア技術標準への準拠し、アルゴリズムの改善によりキャッシュ機能が強化され、パフォーマンス向上を実現した。

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