Sunが「Mustang」版Javaに新機能を追加
米Sun Microsystemsは、Javaソフトウェア開発プラットフォームのデスクトップ版「Java SE 6」β2において、オープンソースデータベース「Java DB」とNetBeansのGUIツール「Group Layout」の機能を組み込んだ。
Sun Microsystemsは「Java Platform Standard Edition 6」(Java SE 6)の第2β版で、新しいデータベースおよびグラフィカルユーザーインタフェースデザインなどの改良を加えた。
カリフォルニア州サンタクララを本拠とする同社は6月21日、早期アクセスウィークリービルドを通じて、「Java DB」技術のサポートを組み込んだJava SE 6を提供すると発表した。Java DBは、オープンソースの「Apache Derby Project」データベースのSunバージョンである。
Sunによると、Java SE 6(コードネームは「Mustang」)はオープンソースの「NetBeans GUI Builder」(コードネームは「Project Matisse」)の「Group Layout」コンポーネントを搭載するという。
今回の新β版はJava SE 6の開発の転換点となるもので、同技術の完成および今秋の最終リリースに近づいた、と同社幹部は話す。
Sunによると、Java SE 6の主要なテーマは、互換性の維持、そして現在および将来の技術投資の保護だという。
Java SE 6の新機能の発表に加え、SunはFounder Technology GroupおよびLenovoがそれぞれのハードウェアにJRE(Java Runtime Environment)を組み込んで出荷することで合意したことも明らかにした。各種のデスクトップPCやコンシューマー向けPCでSun JREを配布するという契約は、今年7〜9月期からスタートする。Sunによると、Acer、Apple Computer、Dell Computer、Gateway、Hewlett-Packard、Samsung、東芝、Tsinghua Tongfangなどの大手PCメーカーとも同様の契約を交わしているという。
また同社は、Java SE 6開発者向けのサービスプログラムも拡張する予定だ。これらのプログラムには、Sun Developer Expert Assistance ProgramやSun Developer Service Plansなどがある。
Java SE 6の早期アクセスウィークリービルドは、SunのWebサイトから入手できる。
Sunの技術者および330人余りの社外技術者がJava SE 6を共同で開発する一方で、Sunはすでに「Java SE 7」(コードネームは「Dolphin」)の立案と開発を開始したという。
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