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SteelEye LifeKeeper for Windows(その1)最新ソフトウェア 今月の差分情報(2/2 ページ)

テンアートニは2006年5月、Windows 版HA クラスタソフトウェアの最新バージョン「SteelEye LifeKeeper for Windows v5.2」を発売した。バージョン番号は、既存のパッケージ「v5.0」からわずかなアップだが、パフォーマンスを中心に大きく機能向上が図られた。まずは、LifeKeeperの特徴と、バージョンアップ点の概要を見てみよう。

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クラスタ機能を備えたCoreとアプリケーションをサポートするARKで構成

 LifeKeeperは、クラスタリングに必須の機能を備えた基盤製品「LifeKeeper Core」と、各種サーバアプリケーションをサポートするオプション製品「アプリケーションリカバリキット」(ARK)によって構成されている。LifeKeeper Coreは、ハードウェアなどの障害検出、IPフェイルオーバー、共有ディスクなどのファイルシステムフェイルオーバー、TTY/TCPを使用したハートビートなどの機能を備え、最大32ノードのカスケードフェイルオーバーをサポートしている。


LifeKeeperのアーキテクチャ

 LifeKeeperの特徴といえるのが、容易な操作性である。Javaベースのグラフィカルなユーザーインターフェイスを採用し、クラスタの状態が分かりやすく可視化されている(画面1)。また、オプション製品のARKを利用することで、各種データベースやメール/Webサーバなど各種サーバアプリケーションをスクリプトレスでクラスタ化できる。これにより、導入コストを削減しながら、安定したクラスタシステムが運用可能になっている。


容易な操作性を実現するLifeKeeperの管理画面

 さらに、Windows版では非同期モードのデータレプリケーションをサポート。同期モードによるデータレプリケーションのみをサポートしたLinux版の場合、どうしても帯域幅の広いLAN環境におけるクラスタ用途に限定されるが、非同期データレプリケーションが可能なWindows 版では、帯域幅の狭い通信回線を利用して遠隔地にディザスタリカバリシステムを構築できる。

 バージョン5.2では、バージョン5.0から、上図のような点が強化されている。次回以降、これらの強化ポイントについて、詳しく見ていこう。

このコンテンツはサーバセレクト2006年7月号に掲載されたものを再編集したものです。


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