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第2回:エンタープライズLinuxに求められる機能:エンタープライズLinuxの実力(1/4 ページ)
今回は、エンタープライズ向けに要求される機能と、それに対してLinuxはどのように対応しているのか、そしてカーネル2.6で取り入れられたエンタープライズ用途向けの機能について見ていこう。
インターネットサーバ向け機能
エンタープライズLinuxとは言っても、インターネットのフロントエンドで利用されているエッジ系サーバでは、ディストリビューションに含まれる各種インターネットサーバソフトウェアがあれば、十分に機能する。そのために、エッジ系はLinuxが早くから導入され、現在ではUNIXやWindows Serverをしのぎ、プラットフォームとして最も多くなっている。
Linuxディストリビューションのほとんどは、Linuxカーネルのほかにオープンソースのインターネットサーバソフトウェアを同梱している。Webサーバの「Apache」、メールサーバの「Postfix」「Sendmail」、DNSサーバの「bind」などは、ほとんどのLinuxディストリビューションに含まれる。これらのサーバソフトウェアは、すでに確実に安定稼働する実績もあるため、商用ディストリビューションではなく、フリーのディストリビューションが採用される例も多い。
Red Hat Enterprise Linux 4 | Turbolinux 10 Server | MIRACLE LINUX 4 | SUSE LINUX Enterprise Server 9 | |
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カーネル | 2.6.9 | 2.6.8 | 2.6.9 | 2.6.5 |
Webサーバ | apache 2.0.52 | apache 2.0.50 | apache 2.0.52 | apache 2.0.49 |
メールサーバ | postfix 2.1.5、sendmail 8.13.1 | postfix 2.1.4、sendmail 8.13.1 | postfix 2.1.5、sendmail 8.13.1 | postfix 2.1.1、sendmail 8.12.10 |
DNSサーバ | bind 9.2.4 | bind 9.2.3 | bind 9.2.4 | bind 9.2.3 |
ファイルサーバ | samba 3.0.10 | samba 3.0.6 | samba 3.0.14a | samba 3.0.4 |
主要ディストリビューションに含まれるオープンソースのサーバソフトウェア
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