「インターネット」を甘く見ない会社の取り組み(4/5 ページ)
インターネット時代には、企業の差別化は戦略の違いだけでなく、どれだけ早く市場にリーチできるかに掛かってくる。スピードが競争力そのものになるのである。実現するためのシステムを持っているかが勝負の鍵を握る。
PLMパッケージ選択ガイド
実際のパッケージ選定プロセスを以下に紹介する。
0次選定(一般情報による検討候補のリストアップ)。実施事項は以下の通り。
・パッケージを使う意味とシステム化の位置付けを認識
・一般情報による検討候補のリストアップを実施
・候補となるパッケージ製品を深く理解し、特徴を把握する
・1次セレクションパッケージ候補の決定
1次選定 (標準機能評価)
パッケージ全体の標準機能について評価を行い、結果を点数(定量)化する。得点に基づき2次評価対象を絞り込む。この段階で実機による製品機能の確認を実施。実施事項は以下の通り。
・1次評価用のRFP(Request For Proposal)の作成
・実機による評価を実施
・パッケージの絞込みおよびパッケージ導入システムインテグレーターのリストアップの実施
評価の視点
- 1.提案書評価(実現可能性)
一次RFPでの要求機能を満たしているか、提案書による評価を行った。このうち機能については実現可能性の観点から、4段階に分割した評価を行い、点数(定量)化を実施。
- 2.プレゼンテーション評価 (実現可能性)
提案書の補足説明であるプレゼンテーションを、一次RFPでの要求機能を満たしているか、実現可能性の観点から3段階に分割した評価を行い、点数(定量)化を実施。
- 3.実機評価 (実現可能性・操作性)
一次RFPでの要求機能を満たしているか、実機評価を行い、標準状態での実現可能性・操作性の観点から3段階に分割した評価を行い、点数(定量)化を実施。
- 4.総合評価
上記の各評価および0次評価の調査結果から、おのおのの視点ごとに4段階に分割した評価を行い、点数(定量)化を実施。提案書評価、プレゼンテーション評価、実機評価の総括として、以下の各視点について4段階に分割した評価を行い、各評価について重み付けした点数の合計を総合評価とした。総合評価の視点としては、以下のとおりである。
(1)アピールポイント:他社との差別化要素
(2)システム開発・導入方法論:開発のしやすさ、 システム開発方法論の提案
(3)製品機能:
- プロジェクト活動管理/開発プロセス管理/ワークフロー管理/設計変更管理/成果物
- ノウハウ管理/BOM管理/CAD連携/レガシーシステムとの連携/その他
(4)開発/保守/システム環境
- 開発環境/保守
- メンテナンス/アーキテクチャ/支援体制
(5)導入実績
- 総合実績/業界における実績/日本国内での実績
(6)パッケージベンダー評価
- 事業規模/日本国内事業規模/研究開発投資/コミュニケーション能力
上記を「4.総合評価」により2次評価候補としてパッケージベンダーと導入システムインテグレーターの選定を実施。
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