SteelEye LifeKeeper for Windows(その3):最新ソフトウェア 今月の差分情報(3/3 ページ)
今回もLifeKeeperのバージョンアップ点を見ていこう。今回のバージョンアップでは、各サーバアプリケーションの動作をサポートする各種のARKが追加されるなど、アプリケーションやOSへの対応状況が拡充されている。今回はその辺りを詳しく見ていこう。
Point 3:最新OS と仮想化技術に完全対応
LifeKeeper v5.2では、マイクロソフトの最新サーバOS「Windows Server 2003 R2」を新たにサポート。また、VMware ESX Serverによる仮想サーバのクラスタ構成にも完全対応しており、仮想サーバ同士、あるいは物理サーバと仮想サーバとでクラスタが構築できるようになっている。
差分6:Windows Server 2003 R2に対応
LifeKeeper v5.2では、v5.0がサポートしていた各OSに加え、マイクロソフトの最新OSであるWindows Server 2003 R2の各エディションに対応した。
ちなみに、現時点ではすべて32bitのWindowsのみに対応している。テンアートニによると、x64に対応した64bit版は現在、開発元の米SteelEyeTechnologyによって調査が進められているという。ただし、Itaniumに対応した64bit版は予定がない。なお、Linux版はすでに64bitに対応している。
Microsoft Windows 2000( Service Pack 4 以降) |
---|
Professional |
Server |
Advanced Server |
Data Center Server |
Microsoft Windows Server 2003 |
---|
Standard Edition |
Enterprise Edition |
Data Center Edition |
Web Edition |
Microsoft Windows Server 2003 R2 |
---|
Standard Edition |
Enterprise Edition |
Data Center Edition |
差分7:VMware ESX Serverに対応
サーバコンソリデーションやレガシーシステムの延命策、あるいはテスト開発環境として仮想化技術への注目が高まっている。LifeKeeper v5.2ではVMware ESX Serverに完全対応したクラスタ構成が可能になっている。
LifeKeeperがサポートするのは、次の3つのクラスタ構成だ。1つは、VMware ESX ServerのゲストOSとしてWindows Serverを導入し、その仮想サーバを別の仮想サーバにクラスタリングする仮想サーバ同士の構成。2つ目は、サーバコンソリデーションなどで統合された仮想サーバの運用環境の可用性を高めるために、負荷に応じて待機系の物理サーバにスイッチする仮想サーバから物理サーバへの構成。そして3つ目が、待機系を仮想サーバにし、物理サーバの障害発生時に仮想サーバを利用するという構成だ。また、仮想化技術という点では、LifeKeeperv5.2でMicrosoft Virtual Server 2005 R2での仮想サーバにも対応した。
このコンテンツは、サーバセレクト2006年7月号に掲載されたものを再編集したものです。
Copyright© 2010 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.