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飛躍するLTOテクノロジー、その知られざる秘密(2/3 ページ)
現在最も成長しているテープストレージ技術といえば、LTOテクノロジーだ。オープンスタンダード技術として、健全な競争を行っている結果、ユーザーが安心した投資を行えると判断できる製品となっているからだ。
下位互換性
このような特徴に加えて、ユーザーの投資を長期的に守るため、LTOの下位互換性規格では、1世代前までの書き込みと2世代前までの読み込みを確保している。具体的には下記の通りだ。
- 第1世代のUltriumドライブ(例:「HP Ultrium 232」)は、LTO 1メディアの読み出しと書き込みを実行できる
- 第2世代のUltriumドライブ(例:「HP Ultrium 460/Ultrium 448」)は、LTO 1/LTO 2メディアの読み出しと書き込みを実行できる
- 第3世代のUltriumドライブ(例:「HP Ultrium960」)は、LTO 2/LTO 3メディアの読み出しと書き込みだけでなく、LTO 1メディアの読み出しも実行できる
- 第4世代のUltriumドライブは、LTO 3メディアへの書き込みと、LTO 2/LTO 3メディアの読み出しを実行できる。ただ、初めてLTO 1メディアをサポートしなくなった。
LTOハーフハイトドライブ
各LTOドライブベンダーが、オープンフォーマット技術であること利用して、特色のある製品を開発している。特に画期的な製品だったのは、「LTOハーフハイトドライブ」だろう。複雑なメカニズムを持ったLTOドライブを、PCサーバなどで一般的に使用されている5.25インチベイのサイズに収めてしまったからだ。このため、サーバやワークステーションの限られたスペースに、大容量かつ高転送レートのテープドライブを直接つなげる必要性があるユーザーにとって、最適な製品となった。
LTOハーフハイトドライブは、米HPが世界で初めて第1世代Ultriumドライブとして製品化したが、第2世代からはQuantumとTandbergも参入し、テープストレージ市場のシェアを大きく向上させているLTOテクノロジーの中でも激戦区となっている。
それでは、LTOテクノロジーで採用されているテープレイアウトを見てみよう。
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