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第3回:エンタープライズに必要なミドルウェア提供の状況を探るエンタープライズLinuxの実力(3/4 ページ)

Linuxディストリビュータは、ソフトウェアベンダーでもある。Linuxカーネルをはじめ、ディストリビューションに含まれているアプリケーションパッケージのほとんどはオープンソースだが、Linuxディストリビューションを補完するためのさまざまな製品を用意している。今回は、エンタープライズ用途に必要なこれらのアプリケーションに関して、各ディストリビューションがどのように取り組んでいるのかを見ていこう。

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運用管理とその他のミドルウェア

 運用管理では、「ZENworks」を持つノベルがLinuxベースで稼働するさまざまなソリューションを提供している。例えば、「ZENworks 7 Linux Management」では、ポリシー駆動の自動化によりLinuxリソースの配備、管理、保守が行える。ワークステーションのロックダウン、イメージ化、リモート管理、インベントリ、ソフトウェア管理など、Linuxシステムを集中管理するための機能を搭載する。ZENworksには、サーバ管理やパッチ管理、デスクトップ管理などの製品もある。

 同様に、Linuxシステムの運用管理を目的に提供されているのが、レッドハットの「Red Hat Network」である。Red Hat Enterprise Linuxには、セキュリティパッチの適用などシステムを自動アップデートするためのRed Hat Networkアップデートモジュールが含まれているが、Red Hat Network自体はモジュラ設計になっており、ネットワークの規模やニーズに応じ、Linuxを配備するのに必要な管理能力と拡張性を提供する「マネージメントモジュール」、Linuxインフラのライフサイクル管理を行う「プロビジョニングモジュール」、システムのパフォーマンスをトラッキングする「モニタリングモジュール」などを組み込める。

 その他、ディストリビュータ特有のミドルウェア、または統合パッケージをいくつか挙げてみよう。ミラクル・リナックスでは、Oracle Databaseを同梱したパッケージ「MIRACLE LINUX with Oracle10g」「MIRACLE LINUX with Oracle9i」を用意している。ターボリナックスでは、オープンソースデータベースのPostgreSQLをロードバランスクラスタ構成にできる「QueryMaster」などのパッケージを用意する。

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