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Microsoft最高の技術者集団に迫る──Microsoft Research Indiaに潜入(2/3 ページ)

思わず、「こちらスネーク、潜入に成功した」とつぶやきたくなるMicrosoft Research Indiaの内部。従来とはまったく別の角度からテクノロジーの役割を考える同研究所、その副所長は日本人というサプライズも味わうことになった。

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地域性を重視した研究内容

 同研究所で取り上げる研究テーマについて、同研究所の所長に当たるマネージングディレクターのアナンダン氏は、以下のスライドで大きく6つに大別して説明した。

アナンダン氏
同研究所の責任者であるアナンダン氏

新興成長市場向け技術など6つのテーマを取り扱うMSRI。これらのテーマを迅速にプロトタイプへ移行することも目標として掲げられている

 実際に研究の一部も披露された。IM(Instant Messenger)上で異言語間の翻訳を行うものや、1台のPCにマウスを複数接続して操作を行うマルチマウス、Wikiと地理情報を組み合わせたような地図サービスなどがデモで見ることができた。

マルチマウス
マルチマウスのデモ。1台のPCで複数の人数が操作できるのはPCの絶対数が足りない地域の教育現場などで重宝しそうだ。ちなみに画面は、文字が音声で読み上げられ、その文字に一番早くカーソルを合わせた人が勝ちというゲーム。同技術は、OSに組み込み、スターターエディションといった形で提供していくことなども可能性としてあるという(クリックで説明スライドに)

こちらは異言語間の翻訳を行えるIM。画面では見にくいが、右側に「どの言語」を「どの言語」に翻訳したいかを選択する部分が存在している。サーバサイドで翻訳し、それを返すという仕組みだ。実際は使った言語のキャッシュ的な機能も用意され、使うほどに翻訳効率が高まるような仕組みになっている。このほか、Webブラウザで複数言語を混在させた表示を可能にするなどの説明もあった(クリックで説明スライドに)

 そのほかにも、センサーネットワーク技術を用いた広範囲の土地のモニタリングなどもIIT(Indian Institute of Technology)などと協力して進めていることも伝えられた。

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