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IBMがInternet Security Systemsを買収
ISSはIBMの1部門に統合され、この買収によりIBMはセキュリティソフトウェア/サービスの強化を図る。
米IBMとセキュリティ企業の米Internet Security Systems(ISS)は8月23日、IBMによるISSの買収について合意に達したと発表した。買収金額は約13億ドル。買収は、2006年第4四半期中に完了する予定。ISSは、IBMの1ユニットとなる。
ISSは企業向けにセキュリティソリューションやコンサルティングを提供しており、顧客企業は世界で1万1000社以上。また、同社の研究開発チームX-Forceは、主要なソフト/ハードウェアベンダーや政府機関と連携し、セキュリティホールの発見、分析、対処法などの研究を行っている。IBMはこの買収により、同社のセキュリティサービスやプライバシーサービスを強化する。
ISSは今後、IBMのグローバルテクノロジーサービス部門の1ユニットとなり、ISSのソフトウェア技術はIBMのTivoli製品ラインのポートフォリオに組み込まれる。IBMのセキュリティオペレーションセンター(SOC)では、今後ISSのセキュリティソフトウェア/サービスを提供していく。東京を含む世界各地にあるISSのSOCは、IBMのSOCに組み込まれた上で、顧客企業へのセキュリティサービスを提供していくことになる。
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