米エネルギー省のアルゴンヌ国立研究所が、無料のグリッドツール「Access Grid Toolkit」の新バージョンを公開した。
Access Grid Toolkitは、グリッド上で音声、画像、データ、テキスト情報を共有できるソフトウェア。離れた場所にいる研究者同士が共同研究を行えるようにすることを目標に開発されている。今回公開されたAccess Grid Toolkitは、3番目のバージョンに当たる。
Access Grid Toolkitは、これまでに56カ国で2万件以上のダウンロードを記録しており、オンライン授業、科学者と実験施設とのやり取り、遠隔地の患者の診察などに利用されている。
Access Grid Toolkitには、Virtual Venue(仮想会議室)ソフトやWorkspace Dockingソフトが含まれる。新バージョンではユーザーインタフェースを改善したほか、標準技術や標準プロトコルに合わせた調整が図られ、安定性、安全性も増しているという。Access Grid対応のソフトウェアなどの開発が自由に行えるよう、Access Grid Toolkitはオープンライセンスとなっている。
Access Grid Tooklitは、Webサイトからダウンロード可能。
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