フィッシングが狙っているのは、オンラインバンキングの顧客だけではない――セキュリティ企業の英Sophosが、アダルトサイト会員を狙ったフィッシングが発見されたとして、注意を呼び掛けている。
このフィッシングは、200万人以上の登録会員を持ち、世界最大のオンラインビデオチャット・コミュニティーと言われる「iFriends」の会員を狙ったもの。iFriends上のビデオチャットの多くはアダルト向けと言われている。
iFriends会員に送付されているフィッシングメールは、会員情報のアップデートを要求するもの。8月27日までにアップデートを完了しないとサービスの継続利用ができなくなるとし、偽の会員情報入力画面へのリンクが添付されている。
この偽の会員情報入力画面には、会員の氏名、住所、クレジットカード番号のほか、ATMのPIN番号の入力欄まであるという。Sophosでは「身に覚えのないメールには十分注意する必要がある」とコメント。「オンラインバンキングの顧客だけでなく、オンラインで企業とやり取りをする全てのユーザーがフィッシングの対象になり得ることを認識する必要がある」とPCユーザーに注意を呼び掛ける一方、企業に対してもセキュリティ対策の強化を推奨している。
関連記事
- あなたのアドレスが児童ポルノサイトに――偽警告メールにトロイの木馬
児童保護団体をかたる警告メールに、トロイの木馬が添付されているとして、セキュリティ企業が注意を呼び掛けている。 - 「若い女性に見とれている間に」情報盗むトロイの木馬
- Skypeかたるトルコ語フィッシングメール
Skypeから、とかたる電子メールで偽Webサイトに誘導、PC内の個人情報を抜き出すアプリケーションをダウンロードさせる。 - Yahoo!オークションかたる日本語のフィッシング、再び登場
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.