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SOA成功へのステップ動き出したSOAのいま(2/5 ページ)

Googleで検索すると「SOA」で1億2100万件、「Service Oriented Architecture」でも8490万件がヒットする。流行の「Web2.0」でもヒット数は3500万件にとどまっており、ここからも、SOAがいかに関心を集めるキーワードであるかが分かる。

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SOAとは何か?

 このように、SOAが分かりにくく、現実感を持って受け止められていない原因は何なのであろうか。

 1つは、IT業界では常である3文字略語でERP、EAI、BPMなどの製品カテゴリーや経営手法と同じように受け取られてしまったことにある。そして、技術的基盤が共通であるWebサービスと混同されて単なるベンダーのマーケティング・ワードではないかと思われてしまったことがあげられる。さらには、サービスという単語が日本では「値引き」や「奉仕」または「役務」のような意味で定着していることが挙げられるのではなだろうか。

 SOAとは何なのか。Webフリー百科事典「Wikipedia」でSOAを検索してみると、「ソフトウェア工学において、サービス指向アーキテクチャー(SOA)とは、大規模なコンピュータシステムを構築する際の概念あるいは手法の1つであり、業務上の一処理に相当するソフトウェアの機能をサービスと見立て、そのサービスをネットワーク上で連携させてシステム全体を構築していくことを指す言葉である。業務処理の変化をシステムの変更に素早く反映させたいという需要に応えうるものとして、2004年ごろからIT業界において注目を集めている」と定義されている。

 つまり、SOAは製品カテゴリーでも経営手法でも、さらにはマーケティングメッセージでもなく、システム構築のための手法である。また、高度に構造化された方法論というよりもむしろ、ビジネスプロセスや基盤となるITインフラが提供する機能をサービス化し、ビジネス環境に変化が起こっても、再利用したり、柔軟に組み合わせたりできる環境を目指す設計思想ととらえることができる。

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