日商エレ、15分で初期導入が完了する仮想サーバ構築キットを発表
日商エレクトロニクスと日本IBMは、Xenベースの仮想化ソフト「Virtual Iron」とPCサーバおよびストレージを組み合わせた仮想サーバスターターキットを発表した。
日商エレクトロニクスは、Xenベースの仮想化ソフト「Virtual Iron」と日本IBMのPCサーバ/ストレージ製品をパッケージした「Virtual Iron スターターキット」を10月1日より出荷開始する。
Virtual Ironは、オープンソースの仮想化ソフトXenをベースにしたソフトで、1台の物理サーバ上で複数の仮想サーバ環境を構築するだけでなく、例えば負荷状況に応じて仮想サーバ環境をほかの物理サーバへ移動させるなど、異なる複数のサーバ上の仮想サーバのワークロードを動的に管理できることが特徴。日商エレクトロニクスが代理店販売を行っている。
Virtual Ironと、IBMのサーバ/ストレージとを組み合わせた検証済みのソリューションパッケージを提供することで、仮想化システムの初期セットアップが15分で完了するという。複数の物理サーバを構築する場合も、管理サーバからサーバごとの仮想化ソフトのインストールやメンテナンスが可能となる。
システムの最小構成は、Virtual Iron Enterprise Editionが4ライセンス、および仮想サーバ用にSystem x3550×2台、管理サーバ用にxSeries306m×1台、ストレージ用にTotalStorage DS4100(250GB)×3台。価格は税込417万9000円から。
対応ゲストOSは、SUSE Linux Enterprise Server 9またはRed Hat Enterprise Linux 3/4から選択する。なお、Windows 2000、Windows Server 2003。SUSE Linux Enterprise Server 10については今後対応する予定。
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