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ITプロセスの全体像を描くとエンジニアの人材像が見えてきた:ITエンジニアのための新たなキャリアパスモデル提案(2/2 ページ)
いま日本のITエンジニアは、その将来像が描けないでいる。マイクロソフトとアイ・ティ・イノベーションは、キャリアパスモデルを定義し、アセスメントの手法も併せて開発する共同プロジェクトに取り組んでいる。
「ITプロセスとロールモデル、および職域」で、各タスクを担う人物として登場するのは以下の6人だ。
- システムアナリスト
- ITアーキテクト
- プロジェクトマネジャー
- 開発スペシャリスト
- 運用スペシャリスト
- ユーザー
「ITプロセスとロールモデル、および職域」によって、ITプロセス全体にわたって、目的、成果物、実行すべきタスクが整理され、各タスクを担う6人の登場人物ごとに「役割」と「責任」も明確にできた。それらを上記の登場人物ごとに集約したのが、下の「ITプロセスと職務定義」だ。簡潔な言葉で各ITプロセスの目的や役割・責任が表現されている。
「目的や成果物、役割と責任がはっきりとしていれば、議論はブレない。“ITアーキテクトに必要なスキルは?”といった議論では、ピンを立てずにゴルフをやるようなもの。300ヤード飛ばしたが、隣のコースだった、ということになりかねない」と横尾氏。
目的や成果物、役割と責任が明確になれば、それを実行するためにはどういうスキルが必要になるかは自ずと導き出されるし、アセスメントの内容も分かりやすくなってくる。
「すべては、目的に戻ればいい。仕事はその目的のために行われるのだから」(横尾氏)
次回は、役割と責任が明確になった職務を前提とし、ITエンジニアが仕事を経験するにつれて進んでいくべきキャリアパスのモデルが描けてきたので、それを紹介しよう。
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