NTT西日本の光IP電話サービス「ひかり電話」がつながりにくくなった問題で、同社は10月24日、障害の原因はサーバへの過負荷だったことを明らかにした。25日朝をめどにサーバを増設し、処理能力を向上させる。
障害が起きたのは23日午前9時35分。月曜日の朝という高負荷時間帯に、発信を振り分ける呼処理サーバに容量を超える高負荷がかかり、輻輳(ふくそう)が発生。不完了呼が増え、ユーザー側からの再度の接続要求により中継系呼制御サーバ、呼制御サーバの負荷が増大し、つながりにくい状況になった──という。
輻輳が生じたのは「ひかり電話」「ひかり電話オフィスタイプ」のサーバだったが、サービス安定化に向けた通話制限を実施したため、「ひかり電話ビジネスタイプ」を含む全サービスに影響したという。影響を受けたのは同社管内全域の約83万3000契約。
24日も同様の負荷がかかる兆候があったため、通話の事前制御を実施した(関連記事参照)。
対策として呼処理サーバを増設して能力を向上させるほか、ひかり電話ネットワーク全体の処理能力を再チェックする。同社は「これを重大な事態と認識し、再発の防止に向けた改善に全社を挙げて取り組む」としている。
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