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日本SGIと慈恵医大が人体モデルコンテンツパッケージを販売
日本SGIと東京慈恵会医科大学高次元医用画像工学研究所は、「生きた」人体の三次元、四次元人体モデルデータをパッケージ化したソフトウエアを発表した。
日本SGIと東京慈恵会医科大学高次元医用画像工学研究所は11月2日、三次元、四次元人体モデルデータをパッケージ化したソフトウエア「Virtual Anatomia Ver.1.0」を発表、研究・教育用に販売を開始した。
MRI(磁気共鳴画像)によって、健常な被験者より計測されたデータから主要な解剖学的要素を抽出し、全身を421個の定量的なサーフェスモデルとして全身の構造を構築した (c) 東京慈恵会医科大学 高次元医用画像工学研究所 鈴木直樹氏
日本SGIと慈恵医大高次元医用画像工学研究所は、VR(バーチャル・リアリティ)技術を応用し、人体の高度な医用画像データ処理およびモデリングに関する共同研究を産学連携で推進してきており、この3月には人体サーフェスモデルデータの提供を発表している(関連記事参照)。
今回、標準ビューア機能を用意することで、自由な平面での断面表示、指定部位の半透明表示や解剖学的部位名のポップアップ、拍動に伴う心臓の内部構造の動的変化表示が行える。また、数種類の全身運動のモーションキャプチャデータにより駆動される全身骨格モデルデータも利用可能となるなど、コンテンツとしての価値を高めている。
日本SGIではe-Learningでの活用や、さまざまな用途に合わせたビューアの開発を進めていくとしている。
価格は135万7000円。アカデミック向けには95万円で販売される。
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日本SGIと慈恵医大が産学連携で三次元、四次元人体モデルデータを医学研究・教育用コンテンツとして販売・提供する。心臓の鼓動や骨格の動きも忠実に再現可能な定量的四次元モデルとして実践的な臨床にも貢献しそうだ。
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