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IBM、プライバシー保護対応の「Clipped Tag」実用化へ
IBMが、RFIDの無線到達範囲を縮めることが可能な「Clipped Tag」技術をライセンス供与する。
米IBMは11月8日、同社のRFID(無線ICタグ)技術「Clipped Tag」を、RFIDラベルメーカーの米Marnlen RFiDにライセンス供与すると発表した。Marnlenはただちに同技術によるタグの生産を開始する。
Clipped TagのRFIDタグにはミシン目の切り取り線がついており、このタグがついた商品を購入した消費者は、ミシン目に沿ってタグを切り取ることができる。これでアンテナの大部分を取り外し、無線が届く範囲を数インチまで縮めることができる。RFIDの機能は生かしつつ、消費者のプライバシーを保護するのがClipped Tagのコンセプトだ。
RFIDは商品ケースやパレットにはられる場合が多いが、最近では商品にも適用されるようになった。その一例が処方箋薬で、消費者を偽薬から守るためにタグが添付されている。
カナダのトロントを拠点とするMarnlenは、オンタリオ州マークハム工場でRFIDタグを製造している。
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