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Webサービスは着実に広がる「行く年来る年2006」ITmediaエンタープライズ版(2/2 ページ)

Webサービス人気は過去のもの? そんなことはない、2006年には追い風となるものがあった。今後いっそう進むであろう情報のメタデータ化は、Webサービスによってさまざまなものへと形を変えるだろう。

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実現環境が追いついてきた

 Webアプリケーションを構築する分野でも、後押しする環境が整ってきた。先行したJava EE 5はもちろん、先ごろリリースされたJava SE 6でもWebサービスメタデータ(JSR-181)が取り込まれており、既存のJavaコードにも「@WebService」などと記述を加え、幾つかのメソッドを定義することで容易にWebサービス化が可能となっている。これは、Java言語に限った動きではない。

 今後、多くのインターネットサービスではWebサービス化が当たり前のものとなり、戦いはいっそう激しいものになっていくだろう。その場合に勝者となるためには、見た目で分かりやすいサンプル提供と、マッシュアップすることでさまざまなバリエーションを生み出せるかどうかではないだろうか。

 Web2.0を唱えたティム・オライリー氏が語っているように、本質は多くのサービスのAPI化にあるといえる。そして、公開するだけならば容易となるのは時間の問題であり、2007年はさらに多くのサービスAPIがWeb上へ公開されるはずだ。

 多様化が進む現代、自社サービスだけの表現ですべてのニーズに応えるのは至難である。その回答として、Webサービス化は答えを出してくれているのかもしれない。そして、あのGoogleでさえ、すべての公開APIが流行っているわけではないのだ。

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