セキュリティベンダーのソフォスは、2006年12月に報告されたコンピュータウイルスの「月間トップ10ウイルス」を発表した。年末年始の挨拶を装ったワームが、発見からわずか2日間で蔓延したという。
1位の「W32/Dref」は、2005年7月に最初に検知されたマルウェア「Dref」の亜種「Dref-V」で、メール大量配信型のワーム。新年の挨拶を装ったものとなる。2006年12月30日に検知され、翌31日までに感染メールの93.7%を占める、急速な拡散ぶりを見せた。
順位 | ウイルス名 | 割合 |
---|---|---|
1 | W32/Dref | 35.2% |
2 | W32/Netsky | 22.2% |
3 | W32/Mytob | 10.7% |
4 | W32/Stratio | 7.8% |
5 | W32/Bagle | 5.2% |
6 | W32/Zafi | 4.8% |
7 | W32/MyDoom | 3.3% |
8 | W32/Sality | 2.8% |
9 | W32/Nyxem | 1.3% |
10 | W32/StraDl | 0.9% |
- | その他 | 5.8% |
同社では、「年末年始休暇明けの膨大なメールをチェックする際に感染してしまうという危険もあり、今後さらなる被害の拡大が懸念される」と呼びかけている。
また、2006年12月に世界中で送受信された全メールのうち、悪意のあるものは337通に1通の割合(0.3%)だったという。同社が検知した新規の脅威は6251件で、12月までに阻止した脅威の総数は20万7684件となっている。
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