シスコ、支店向けISRルータにWAN/VPN高速化機能を追加
シスコは1月16日、サービス統合型ルータ「Cisco ISR」にWAN高速化やトンネルレスVPNの機能を追加すると発表した。
シスコシステムズは1月16日、同社の支社/支店向けサービス統合型ルータ「Cisco ISR」シリーズに新しく機能を追加したことを発表した。
今回追加された機能は、WAN高速化とGET(Group Encrypted Transport) VPNと呼ばれるトンネルレスのVPN、そしてネットワーク分析の各機能で、主にブランチオフィスの通信環境で必要となるもの。
WANの高速化は、TCP最適化やキャッシングによりWAN上でのアプリケーション通信を高速化するWAAS(Wide Area Application Acceleration Services)アプライアンスで使われているモジュールをISRに実装することで実現した。WAASモジュールは2006年12月にすでにリリース済みで、価格は50万8000円から。
またGET VPNは、VPNトンネルを確立せずに暗号化通信を実現するシスコ独自のVPN技術で、MPLS(Multiprotocol Label Switching)ネットワーク上でパフォーマンスを落とさずに暗号化通信が可能な点が特徴。VPN上で音声や映像といったリアルタイムアプリケーションの通信性能を向上させることができる。シスコの最新ルータOS、Cisco IOS R12.4(11T)の機能の1つとして提供される。
ネットワーク解析モジュールのCisco NAM(Network Analysis Module)は、Catalyst 6500スイッチやCisco 7600ルータに搭載されているモニタリング機能を拡張したもの。第2四半期に提供される予定。
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