米新興企業Platform Solutions(PSI)は1月23日、米IBMを独占禁止法違反で民事提訴したことを明らかにした。
同社はニューヨーク南地区の連邦地裁に訴状を提出、IBMの独禁法違反、不当競争、業務上の不法行為を申し立てている。
PSIはIBMのメインフレームと互換性のある製品を提供している企業。同社は12月にIBMから特許侵害で訴えられており、今回の訴訟はそれに対抗したものだ。
PSIはIBMの特許侵害の申し立てを否定し、IBMは独占力を維持しようとして、メインフレームの代替製品の開発を阻止しようとしていると主張している。
PSIは具体的に、IBMが以下のような反競争的行為を行ったと訴えている。
- 自社のメインフレームOSと自社のメインフレームコンピュータの抱き合わせ
- PSIのIBM互換メインフレームコンピュータを選んだ顧客に対し、IBM製OSを供給することを拒否
- IBMのOSとの互換性を維持するのに必要なインタフェース情報や仕様へのPSIのアクセスを制限
- 適切な知的財産権を妥当かつ非差別的な条件でライセンスするという長年の慣行を打ち切った
- PSI製品の信頼性、互換性、存続性に関するFUD(恐怖、不安、疑念)を広めた
- PSIがビジネスパートナーと基本的な取引ができないように妨害した
PSIはIBMの行為がもたらした損害に対する賠償と、IBMが今後同社を妨害することを防ぐ差し止め命令あるいは是正措置を求めている。
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