MS、Outlook 2007をめぐる問題で釈明（2/2 ページ）

Outlook 2007をめぐるWordとの関係にさまざまな見解が飛び交っている。MSは、Outlook 2007の編集エンジンに従来からのIEとWordを統合化した。この判断が問題視されているのだ。

[Peter Galli，eWEEK]

　しかしSitePointのヤンク氏は、この説明に異論を唱えている。「Outlook 2007の2つの公開β版をテストしたところ、何かおかしくなっていることに気付いた。わたしが購読していたニュースレターの多くが読めなくなり、SitePoint自身が発行するニュースレターも異常な表示になったのだ」と同氏は語る。

　「解決策は、MicrosoftのOutlook 2007 HTML and CSS Validatorツールを使って、派手なHTML電子メールのどの部分を、時代遅れの泥臭いHTML表現に置き換えなければならないかを確認することだ。次のステップとして、Outlookを利用している読者に、テキストオンリーの電子メールに切り替える簡単な方法を示すことも検討した方がいいかもしれない。PDFベースの電子メールが出てくれば、そちらに乗り換えたい」（同氏）

　一方、Microsoftは、サポートされている（そしてサポートされていない）HTML／CSS標準のリストを提供している。

　Internet Explorer 7と同じ標準をOutlook 2007で採用していない理由について、Microsoftでは「Outlookを利用しているユーザーは、ブラウザと同じようにHTMLコンテンツが表示されるのを望んでいるだけでなく、そのコンテンツを編集できるようにしてほしいという期待も抱いている」と説明している。

　Microsoftの文書はさらに、「ユーザーはWordでなじんだ編集環境の高度な機能がOutlook全体に統合されるのを望んでいた。Internet Explorer 7は素晴らしい製品だが、編集ツールとして設計されたものではない」と述べている。

　Microsoftは欠落しているHTML／CSS標準のサポートをWordのエンジンに追加する予定なのかという点について、同社の答えはあいまいだ――「Wordチームは常に、ユーザーのフィードバックに基づいてHTMLとCSSのサポートを検討している」。