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情報機器を進化させる組み込みDB「Entier」(2/2 ページ)

情報機器の高機能化を担うソフトウェア開発の負担は増すばかりだ。多種多様なデータの利用をいかに効率化し、機能やサービスの価値を高めるか。組み込みDBの活用がカギを握る。

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組み込みDBの進化が情報機器の進化に

 3月から出荷されるEntierの最新バージョンは、日本語全文検索や別名検索の機能が追加され、ユーザーが指定する複雑なキーワード条件に対応した検索機能を組み込みDB単体で実現した。

 全文検索では、大量のデータから任意のキーワードに合致したデータを瞬時に抽出できる。例えば歌詞の一部分の語句からでも、目的の楽曲を探せるという。

別名検索
別名検索機能を利用した楽曲検索例。「日立」や「この木」など複数の異なるキーワードでも対象データを抽出できる

 別名検索は、従来は指定した語句に合致しなければ抽出できなかったデータを、別の語句で検索しても抽出できる。愛称や略称、正式名称など、さまざまなキーワード条件で検索しても、対象の建物を抽出することができる。

 「こうした組み込みDBの発展で、ソフトウェア開発へさらに専念できるようになり、生産性の向上にも貢献できるだろう」と、関氏は話す。今後は米国市場への出荷も開始し、日米を通じて年間50億円規模の売上げを目指すという

 ハードウェアリソースの特に厳しい携帯電話などのモバイル情報機器で本格的にDBを利用するには、高速のレスポンス性などユーザーニーズを十分に満たすレベルでは難しい部分もある。Entierでは複数のアプリーションからのDBの同時利用にも対応している。組み込みDBの進化は、ハードウェアの高性能化とともにモバイル環境での本格的なアプリケーション利用につながると期待される。

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