Vistaで注目される辞典マッシュアップ――事例で知るLiveガジェット:Windows Liveが魅せる次世代マッシュアップ(4/4 ページ)
Vistaによっていっそう注目度が高まっているWindows Live。そのサービスの1つ、ガジェットには新たなプラットフォームとしての可能性が見える。そして、大きな特徴と言えるのは“作ることが容易”という点だ。
ただし、オンライン辞書の欠点は、ブラウザを起動してサイトに行って調べなければならないという点。ツールバーから、という手もあるが、それでもインストールの必要がある。これも手間ではないだろうか?
そこで求められているのは、簡単に言葉の意味を調べられるWebツールではないだろうか。そこで、辞書のガジェットがあれば、便利なのだ。
「EJDIC英和辞典」は、実にシンプルな辞書ガジェットだ。辞書引きしたい英単語を、辞書ガジェットの「検索ボックス」へ入力して、Enterキーを押下するか、「検索」ボタンをクリックすると、単語候補が表示される。この中から目的の英単語をクリックすると、候補リストの下に、日本語の意味が表示される。自らのLive.comスペースに登録すれば、簡単に英語の意味を調べることができるというわけだ。
前述したようにこれは、「イースト辞書Webサービス」から「EJDIC英和辞典」を検索し、結果を表示することで実現している。
注目すべき点はここだ。つまり、検索する対象である辞書検索APIを変更もしくは追加することで、ほかの辞書検索も可能になる。もちろん、ほかにもAPIを公開している検索サービスがあれば、単なる辞書検索以上の効果も期待できるかもしれない。
「EJDIC英和辞典」は、シンプルさが追求されていて使い勝手は良いが、前方一致のみだったり、検索結果から最初の10件までしか表示されないなどの制限もある。この点は、あえて拡張の余地を残してくれているのではないだろうか?
単純に英和辞典のガジェットとして使うだけでもいいが、これを参考にして自分にとって使い勝手のよい辞書ガジェットとして再構築してもよいのではないだろうか。
なお、派生やオリジナルのLiveガジェットを作ってみたときには、ぜひgallery.live.comへ登録してみよう。その登録手順は簡単だ。関連記事である「Galleryから自作ガジェットを世界へ」には、その手順が書かれている。
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