Gateway、5機種の新NASサーバを発表
システム管理機能を強化したNASがGatewayから発売。今回の新製品では、Windows Storage Server 2003 R2をベースとし、IntelのXeonプロセッサあるいはAMDのOpteronプロセッサを選択できるという。
この1年半の間、ストレージハードウェア事業に多くの経営資源を投入してきたPCメーカーのGatewayは3月1日、5機種の新しいラックマウント型NAS(Network Attached Storage)デバイスを発表した。同社の企業向けデータストレージシリーズに新製品が追加されたのは、昨年6月以来のこと。
Gatewayの広報担当者によると、この新しいNASパッケージはWindows Storage Server 2003 R2をベースとし、IntelのXeonプロセッサあるいはAMDのOpteronプロセッサを選択できるという。
今回発表された新製品は「Gateway E-9422R Storage Server」「同E-9425R」「同E-9522R」「同E-9525R」「同E-9520T」と呼ばれ、プラグ&プレイ式に比較的簡単に設置・配備できるように構成済みだと広報担当者は話す。
NASサーバはデータストレージを処理するだけでなく、ファイルをホストするファイルサーバやローカルプリントサーバとして機能することもできる。Gatewayの新しいNASデバイスは、高度な防護を備えた中央のITシステムに保存されたドキュメントにユーザーが頻繁にアクセスしたり、これらのドキュメントを共有したりする必要があるような業務環境をターゲットとする。
こういった利用形態の例としては、スタッフが日常的に医療ファイルにアクセスしなければならない病院や、教師が学生の課業に簡単にアクセスできるように学生が学習内容を中央のサーバに保存することが求められる教育機関などが考えられる。
カリフォルニア州アービンにあるGatewayのエンタープライズストレージプラットフォーム部門でシニアプロダクトマネジャーを務めるバリー・シルベスター氏は、「当社のすべての顧客セグメントを通じて、ネットワークストレージに対する需要が全般的に拡大している」と語る。
Gatewayの新しいストレージサーバは拡張性のあるタワー型デザインを採用し、ホットスワップ対応のSATAまたはSASハードディスクを備える。ホットスワップ対応の冗長冷却/電源オプションも提供される。
ホットスワップ対応ハードディスクは、ストレージシステム全体の電源を切らなくても取り外し/交換が可能。
新サーバはWindows 2003 Storage Server用のWebベースの管理機能や「Gateway Systems Manager」、システム管理用の「GLO(Gateway Lights Out)」などの管理機能も備える。
Gatewayの広報担当者によると、GLOはプロフェッショナルユーザーが効率的な管理を行うための機能で、電源の状態にかかわらずリモートでサーバを停止、再起動、管理することができるという。
オプションで用意される低価格のリモートコントロール「K/V/M」機能はメディアリダイレクト機能を備え、サーバを完全にリモートでコントロールすることが可能だ。K/V/M機能を利用すれば、ユーザーは自分のデスクトップやノートPC、あるいは別のサーバからフロッピーディスクドライブやCDを通じて、アプリケーションをセットアップ、管理、追加することができる。
Gatewayの新しいストレージサーバは既に出荷されており、価格は2549ドルから。
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