XML::Simpleの簡潔さにひざをポンとたたいてしまう:1分ショートレビュー
PerlプログラマーがXMLをうまく活用する場合、XML::Simpleを使いこなすのは基本中の基本と言える。まだXML::Simpleを知らないあなたもこれを読めば「XML::Simpleの簡潔さは感動的」と思わず口に出してしまうことだろう。
ここで紹介する記事は、developerWorksのPerl開発者のためのXML、第1回:XMLとPerl――魔法の組み合わせです。
PerlでXMLを処理するために、ほとんどの場合で必要なすべてのものがそろう魔法のツール、XML::Simpleについては、はてなの伊藤直也氏が執筆する「作って学ぶ、今どきのWebサービス:第3回 XML::SimpleであらゆるXML文書を料理する」でもその魅力を十二分に解説しているので、すでにご存じの方も多いと思う。
そんなXML::Simpleについて、IBM developerWorksに掲載された本稿では、XML::Simpleを取得した上で、それを使って2行のコードで構成ファイルからパラメーターを読み込む方法や、元のXML文書に含まれる情報をPerlで簡潔に変換して再構成し、さらにさまざまな形式に書き直す方法が紹介されている。内容的には初心者向けで、伊藤氏の記事と重複する点も多いが、よりサンプルを多く用いることで読者の理解度を深めようとしている。
XML::Simpleは「XMLテキスト文書からPerlデータ構造への変換」「Perlデータ構造からXMLテキスト文書への再変換」という2つの機能を持っている。本稿ではまず、Perlをインストールした上でのXML::Simpleのインストール方法を説明し、次にたった2行のコードで「XML形式の構成ファイルからデータをインポートする方法」を紹介している。
続いて「大規模で複雑なXMLファイルをメモリに読み込み、従来のXMLツールで処理できるように変換してからディスクに書き込み直す方法」として、地元のペットショップでのデータ処理を例として説明する。「完成したソリューション」として最終的に示された112行のコードのうち、XMLの読み取りと書き込みはたった8行でしかなく、また、構造の変換にかかわっているのは、残りのコードの半分以下となっており、本稿の筆者も「XML::Simpleの簡潔さは感動的」と評している。
本稿は、XMLとPerlソリューションを紹介する3回シリーズの第1回として、「XML文書⇒Perlデータ構造に変換」「そのデータ構造を再びXMLに変換」という過程を簡単に行えるXML::Simpleの基本を簡潔に説明している。ITmediaでの連載「作って学ぶ、今どきのWebサービス」と併せてお読みいただければ、Perlプログラムのスキルを2段階は高めることができるのではないだろうか。
ここで紹介した記事は、developerWorksのPerl開発者のためのXML、第1回:XMLとPerl――魔法の組み合わせです。
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