会社で役立つモバイルソリューション(W-ZERO3編)
IC CARD WORLD、RETAILTECHで見つけた業務に役立つモバイルソリューションを紹介する。今回はウィルコムのW-ZERO3編。
社員のクセを見抜く出勤管理
エス・ケイの「ケータイDB勤怠管理システム」は、携帯電話などから勤務報告や勤怠管理ができるアプリケーション。通常のメニュー選択式に加えて、手書き入力や位置情報連携など多彩なインタフェースを持つ。
手書き入力では、筆跡や入力のスピードなどのユーザーの特徴を利用して認証を行う。登録時に名前などの文字を3回入力すると、ユーザーの書き方のクセが記録される。ユーザーが普段通りに入力すれば認証されるが、別人がユーザーになりすまして入力しても認証されないため、他人の不正利用を防ぐことができる。
GPS搭載端末であれば位置情報と組み合わせて利用することもできる。「外勤社員の利用や、支店など小規模拠点に導入して勤怠管理システムを手軽に構築できる」(説明員)という。
電話兼用RFIDリーダ/ライタ
マーステクノサイエンスが出品した「HRI-1200」は、USBで携帯電話に装着できるハンディサイズのRFIDリーダライタ。オプションキットを使用すればW-ZERO3[es](WS007SH)に装着できる。
同機はUSBバスパワーで駆動でき、拡張バッテリを利用すれば最長で5時間程度の利用が可能だという。W-ZERO3を利用するメリットは、端末1台当たりの大幅なコストダウンだ。
RFIDの専用ハンディターミナルの価格は1台当たり20万円ほどだが、「この構成により、専用機の半分以下の価格で利用できるようになる」(説明員)という。同社では、2007年夏頃の発売を予定している。
オンラインで大画面の訴求
W-ZERO3(WS003SH)は、3.7インチVGA液晶を搭載する。ウィルコムでは、この大画面と通信機能を活かす未来型POPとしての利用が提案されていた。
同モデルにはmini SDカードスロットとWindows Media player(WMP) 10を搭載されている。mini SDカード内に保存された商品プ映像などの広告コンテンツをWMP 10で再生すれば、店頭プロモーション端末として用いることができる。
さらに、ウィルコムのPHS網や社内の無線LANネットワークを利用すれば、サーバから広告コンテンツをW-ZERO3にダウンロードして再生することも可能だ。これにより、メモリーカードを交換することなく、効率的に最新のコンテンツを利用してプロモーションを行うことができるという。
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