日本SGI、自社内に体感型の専用ショースペースを新設
日本SGIは、コンテンツ・インテグレーション・ビジネスを強化するため、本社内にショースペース「SiliconLIVE! SQUARE」を新設、導入を検討している顧客に体感してもらうことを狙う。
日本SGIは3月23日、コンテンツ・インテグレーション・ビジネスを強化するため、本社内に体感型の専用ショースペース「SiliconLIVE! SQUARE」を新設、同日より本格的な稼動を開始した。
同社は現在、コンテンツ総合マネジメントソリューション体系「SiliconLIVE!」を提唱し、企業におけるコンテンツの有効活用を推進している。その中でも対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーション環境を実現するソフトウエアが「VizImpress」である。日本SGIでは2005年2月にVizImpressの販売を開始し、さらに2006年4月にはハードウェアベンダーやシステムインテグレーター、コンテンツクリエイターによる「VizImpressイニシアティブ」を結成し、市場の拡大をしていくための基盤も整備している。
今回の発表に先立って、このVizImpressは大幅に機能拡張を行い、「VizImpress enVision」と呼ばれるようになったが、これを中核ソリューションに据えた基本路線は変わらない。
今回の発表は、VizImpress enVisionを軸にしたコンテンツ・インテグレーション・ビジネスを強化していくためのもの。しかし、対話型リッチコンテンツ統合プレゼンテーション環境は、その性質上、客先で資料を見せるだけではその魅力が十分に伝わりにくい性質のものである。とは言え、各種大型液晶表示装置などをその都度客先に持ち込むのは効果的とは言え、非常に効率の悪い方法であった。
このため、実際のビジネスにおける利用シーンを想定したコミュニケーションスペースとして、SiliconLIVE! SQUAREを設けたことで、導入を検討している顧客にSiliconLIVE!ソリューションを体感してもらうようにしたのである。
同施設内には、タッチパネル付の65インチおよび45インチなどの各種大型液晶表示装置のほか、ガラスウォールを利用した80インチフィルムスクリーン、空間センサ、高輝度小型プロジェクタなどの表示機器を導入している。
先の部屋へつながる通路には、ガラスウォールを利用した80インチフィルムスクリーンが。インタラクティブ性を持ったコンテンツを映し出すことで、さまざまな可能性が考えられる。こちらはまだ製品化されていないが、近いうちに登場が見込まれる
デジタル技術を使い、タイムリーに映像や情報をディスプレイ表示する「次世代型インフォメーションシステム」を一般的にデジタルサイネージと呼ぶが、同社は、VizImpress enVisionを中核に据えたSiliconLIVE!によって、双方向のデジタルサイネージ分野を開拓していく構えだ。特に、自動車、住宅などの製造業、放送・メディア業界、金融・流通業界に向けて提案を強めていくとしている。
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