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SAP、「次期CEO候補」アガシ氏が取締役を退任
アガシ氏の退任は、現CEOカガーマン氏の2009年までの任期延長を受け、SAPとの「相互合意」によるものだという。SAPは併せて、「副CEO」職の新設も発表している。
独SAPは3月28日、執行取締役のシャイ・アガシ氏が、4月1日付で退任すると発表した。アガシ氏は、同社のプロダクト&テクノロジー部門の責任者を務めている。SAPとの「相互合意」により現職を退任した後も、米国を拠点に、監査役会の「特別コンサルタント」としてSAPにとどまるという。
SAPの共同創業者で監査役会会長のハッソ・プラットナー氏は、アガシ氏を現CEOのヘニング・カガーマン氏の後任として共同CEOに据える計画を、「シャイと共有していた」とコメント。だが、カガーマン氏のCEOとしての任期が2009年まで延長となったことから、アガシ氏がより長期にわたりSAPにとどまることは「彼自身のキャリア面でのタイムラインに沿わない」として、後任についての計画を変更するに至ったという。
SAPはまた、新たに「副CEO」職を設け、同社取締役のレオ・アポテカー氏が28日付で就任することを発表した。アポテカー氏は、カスタマーソリューション&オペレーション部門の責任者を務める人物。副CEO職の新設に伴い、SAPは幹部組織にも変更を加え、主に開発部門担当の幹部がカガーマンCEOに、マーケティングや各地域、パートナー企業などを担当する幹部がアポテカー副CEOに直属することになった。
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