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エンタープライズサーチの新バージョンとコネクタを発表――日本オラクル

日本オラクルは企業向け検索エンジンの新バージョン「Oracle Secure Enterprise Search 10g Release 1(10.1.8)」と、同製品で利用できる検索コネクタを発表した。

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 日本オラクルは4月2日、企業向け検索エンジンの新バージョン「Oracle Secure Enterprise Search 10g Release 1(10.1.8)」(以下SES R1)と、同製品で利用できる検索コネクタを発表した。

 SES R1では、検索コネクタが大幅に追加され、オラクル製品以外のグループウェア、ECM、業務アプリケーションの検索が可能になったことを大きな特徴としている。また、ディレクトリサーバに関しても、従来の「Oracle Internet Directory」以外の製品にも対応した。

 日本オラクルではSESのコンセプトを「企業の“情報統合”と、それをベースとした企業力向上を実現する」としている。

 例えば、営業のオペレーションの場合を考えてみよう。

 ある顧客にセールスを行う際、顧客の状況や商材、社内リソースの確認など、いわば営業の下準備的な情報を集めることが必須になる。日本オラクルによれば、このような下準備のための情報を集めるのに、業務全体の30%もの時間を必要とするという。

 これが企業内情報検索を導入することにより、10%にまで削減できるというのが、オラクルの考えだ。情報の探索に費やされている時間を短縮することにより、商談などの利益に直結する時間を増やすことができるという。また、検索により情報の共有や再利用が促進されることも、大きなポイントになるという。


Oracle Secure Enterprise Search 10g Release 1の解説をする日本オラクル システム製品統括本部 営業推進部 担当シニアマネージャー 三原茂氏

他社製品も含めた横断的な検索

 今回のバージョンで追加された検索コネクタは13種類以上。これにより、すでにサポートずみの「Oracle Database」、「Oracle Portal」や「Oracle Content Database」などのオラクル製品のほか、「Oracle E-Business Suite 11i」、「Oracle Siebel」などのアプリケーション製品や「Windows NT File System」、「EMC Documentum Content Server」、「IBM FileNet Content Manager」、「IBM Lotus Notes/Domino」、「Microsoft Exchange」、「Microsoft SharePoint Portal Server」や「OpenText Livelink ECM」などのオラクル以外の製品にも対応する。

 このようにシステムを横断した検索を実現することで、物理的なシステム統合を行わなくても情報を統合することができる。

各社ID管理製品に対応し、セキュリティと利便性を両立

 また、もうひとつの特徴としては、オラクル製品以外のID管理製品に対応したことが挙げられる。

 SES R1では、「Microsoft Active Directory」、「Sun Java System Directory Server」、「OpenLDAP」など、に対応するIDプラグインを追加することで、幅広い環境に対応できるという。

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