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Windows上でもデファクトを目指すOracle DBオラクルデータベースの新潮流(2/2 ページ)

UNIXやLinuxで高いシェアを誇るOracle Databaseだが、WindowsにはマイクロソフトのSQL Serverというデータベース製品がある。オラクルのWindowsプラットフォームに対する現状と取り組みについて、見てみよう。

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開発生産性や可用性における特徴

 Windowsプラットフォームにおいて、アプリケーションの多くが.NET Framework上に構築されている。オラクルは、.NETアプリケーションからOracle Databaseへアクセスするためのさまざまなパスを用意している。特に、「Oracle Data Provider for .NET(ODP.NET)」は、ブリッジが不要な高速データアクセスを実現するオラクル製のネイティブドライバであり、Oracle Database固有の機能も利用することが可能だ。オラクルのデータアクセスドライバを含む「Oracle Developer Tools For VS.NET」は、Visual Studioのアドインとして提供されている。

 可用性における特徴もある。データベースをスケールアウトでクラスタリングする「 Oracle Real Application Clusters for Standard Edition(SE RAC)」は、マイクロソフトが提供していない機能である。もちろん、Windows Server Enterprise Edition以上の標準機能である「Microsoft Cluster Service(MSCS)」を利用すれば、フェールオーバークラスタリングは可能だ。

 しかし、SE RACはMSCSとは異なり、アクティブ/スタンバイの構成をとらず、アクティブ/アクティブの構成で両方のノードが常に利用されている。つまり、クラスタリングのために、普段は停止している無駄なハードウェアリソースを用意する必要はなく、障害発生時のフェールオーバーも高速に行える。そして何よりも、導入コストが非常に安くつく。SE RACは、ライセンス料が安価なWindows Server Standard Editionで稼働するからだ。

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