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紛失対策からウイルス対策まで――ここまでできるモバイルセキュリティ(2/2 ページ)
企業のモバイル導入でまず用意するのがセキュリティ。紛失時の情報保護から安全なアクセス、ウイルス対策まで、モバイルセキュリティを提供するベンダー各社の特色をまとめてみた。
ウイルス対策は必須?
PCほどではないものの、ウイルス対策もモバイルの企業導入では必須項目だ。マカフィーモバイル営業推進部の嘉規邦伸部長は、「国内で大きな被害はまだ発生していないが、スマートフォンを狙ったウイルスは350種類以上が確認されている」と話す。
マカフィーの「VirusScan Mobile」は、未知のウイルスへの対策やキャリア・端末ごとに最適化された定義ファイルの自動更新機能が特長だ。また、世界の有力キャリアに対するウイルス対策のコンサルティングサービスも提供する。
国内の一部キャリアにも2年ほど前からサービスを提供。ウイルスを検知すると動作を停止させる機能が端末に実装されているとのことで、「特に未知のウイルスに対する備えを強く意識している」(嘉規部長)という。
シマンテックは、3月に発表した「Mobile Security Suite」からモバイルセキュリティをさらに強化する。新製品は、アンチウイルス機能に加えて、モバイルデバイスにファイアウォールを設置できる。またカメラや録音マイクなどの機能の制限やアプリケーション単位でデータを暗号できるなど、PC並みの幅広いセキュリティ機能を持つ。
英語版は5月に発売されるが、日本語版も8月頃をメドに発売される見込みで、同社では最も強固なセキュリティ機能を提供できるだろうと説明している。
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