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残された分厚い報告書――上流と下流の分断コンサルって何だろう(2/2 ページ)

外部コンサルタントの力を借りて自社の「あるべき姿」を描いた報告書を作成するケースは多い。しかしこれらは具体的には経営に役立てられないまま眠ってしまっていることもしばしばだ。

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豊富な経験を開花させる

 吉川氏が所属する開発営業部は、毎年特定のターゲット業種を設定し、売上高50億〜200億円規模の中堅企業の新しい顧客を開拓する部署。それだけに、導入後の顧客の評価がその後のビジネスに大きく影響する。

 「お客様になっていただいてからが本当の勝負になる。長いお付き合いができるかどうか。ITCの有資格者であることは、そうした意味でも大きなポイントになっていると思います。わたしのこれまでの経験をITCプロセスに沿って説明することも多くなりました」と吉川氏。

 ITCプロセスは経営戦略の立案から、ITの現場での運用まで分断されることなく1つの道筋に沿って連なった思考を要求する。経営戦略とIT導入が分断された状態で、いつのまにか作業そのものも2系統になってしまうことはよくあることだ。しかし、ITを無視した戦略立案、経営を無視したIT導入は両方ともうまくいかない。ITCプロセスは経験豊富なビジネスマンのスキルも確実にアップさせる効力があるようだ。

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