検索
ニュース

ネットスイートとホワイトパジャマ、SaaS型のCRMソリューションの普及を目指し協業

SaaSベンダーのネットスイートとホワイトパジャマが、SaaS型のCRMソリューションの普及を目指し、両社の主力製品を共同で販売することを発表した。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 ネットスイートとホワイトパジャマ・ジャパンは5月14日、オンデマンドCRMソリューションのマーケティング分野で協業することを発表した。両社の主力製品「NetSuite」と「コンタクチュアル」の連携による「オンデマンドコンタクトセンタースイート」のソリューション提供において、協力関係を結ぶ。

 NetSuiteは、ERP、CRM、Eコマースの3つの機能を統合した、カスタマイズ可能なビジネスソリューションとなる。独立したアプリケーションを集め、中心に据えたデータベースがコアとなり、3つのアプリケーションがリアルタイムに連動するのが特徴。

画像
NetSuiteのビジネスソリューション

 コンタクチュアルは、電話回線やインターネットを通じて、短時間でコンタクトセンターに必要な機能を提供することができるSaaS(Software as a Service)型テクノロジー。専用システムを購入するよりも低コストで導入でき、分散した場所や遠隔地でのコンタクトセンターの運用が可能となる。

画像
コンタクチュアルのしくみ

 オンデマンドコンタクトセンタースイートは、高機能なコンタクトセンターを低コストで素早く立ち上げることができるソリューションだ。NetSuiteの持つ、ERP、CRM、Eコマースなどのインタフェースと、ビジネス管理機能を単一に統合するシステムと、コンタクチュアルのSaaS型技術、というお互いの強みを生かすことで、あらゆる業種や業態の人々が使用できるようになっている。

 機能として、顧客情報内の電話番号をクリックすることで、対象の顧客に電話をかける「Click-To-Dial」や、顧客の電話番号を基に、顧客情報を検索した上で、該当する顧客や履歴情報のポップアップができる「スクリーンポップアップ」などがある。

 協業の目的は、SaaS市場の拡大と、市場におけるSaaSソリューションの浸透にあるという。中小企業を主力マーケットと位置付けるネットスイートは、コンタクチュアルを、さらなる市場開拓に有効な製品と判断。製品ラインナップを広げ、CRMのソリューションのニーズに幅広く応えることで、市場を拡大するのが狙いという。またホワイトパジャマ・ジャパンは、日本市場で先行するネットスイートの協力を下に販売ネットワークを充実させ、競合との差別化を図り、市場への浸透を進めるとしている。

画像
両社の協業の意義

 ネットスイートの東貴彦代表取締役社長は、「SaaSモデルの明確なソリューションはまだ存在しない」と話した上で、今回の取り組みを「SaaSモデルを知ってもらうための先行導入・事例づくり」「マーケットに対して、SaaSモデルのソリューションを普及するための協業」と位置づけた。また、ホワイトパジャマ・ジャパンの鈴木禎宏代表取締役社長は、「ネットワークやハードウェアなど、SaaSを導入するための環境は整った」という。顧客や市場の反応については、手元にデータやシステムがないことや、カスタマイズに対する不安を持っているとしながらも、一方で「初期投資が低コストですむ点には、好意的な反応があり、高い期待が寄せられている」と話した。

画像
握手を交わすネットスイート東氏と、ホワイトパジャマ・ジャパンの鈴木氏

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る