米政府説明責任局(GAO)は5月24日、米連邦捜査局(FBI)の情報ネットワークを査定した報告書を公表した。FBIのネットワークは脆弱で問題点が多いと指摘、改善を勧告している。
GAOはFBIの基幹ネットワークの1つ(内部ネットワーク)について脆弱度を査定するとともに、ネットワーク運用環境との関連性において、情報セキュリティプログラムについての評価を行った。その結果、情報セキュリティ管理が不適切であり、情報と情報資源の機密性が保持されず、整合性、可用性を実現していないことが判明したという。
GAOはこれらの調査結果から、FBIのネットワークでやり取りされる機密情報は、改ざんや漏えいの危機にさらされており、サービス障害発生の危険性も高いと結論づけた。
この報告書に対しFBIは、GAOが指摘した問題は、FBIが独自に実施した監査で既に判明していると報告。現在、是正のためのアクションプランに取り組んでおり、GAOはこの報告書でその事実に触れていないと反論している。
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