ウイングアーク テクノロジーズは6月20日、西濃運輸とセイノー情報サービスが帳票開発ツール「Super Visual Formade(SVF)」と、帳票運用を一元化する「Report Director Enterprise(RDE)」を導入したと発表した。
SVFは、ERPなどの業務アプリケーション、CSV・XMLなどのファイル、各種APIやWebサービスとデータ連携ができる帳票インターフェイスを持つ。これらの連携により、業務の用途に応じてWeb環境と基幹システムの両方から帳票を運用できるのが特長。また分散化した帳票システムはRDEで統合できる仕組みとなっている。
西濃運輸グループは、請求書や伝票の印刷や配送にかかるコストの大幅な削減と帳票の電子化を目的にSVFとRDEを採用した。これにより、帳票の運用フロー、出力の処理スピードの改善、および開発工数や紙コストの削減を目指す。西濃運用グループが持つ30拠点の物流センターのうち、すでに22拠点で稼働を開始している。
なお、セイノー情報サービスでは、入荷、格納、保管、ピッキング、出荷という一連の物流管理機能に加え、SVFとRDEを採用した帳票システムを搭載した物流パッケージシステム「SLIMS-WH」を販売している。
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