OSの再インストール後にシステム設定を復元する簡単なスクリプト:Leverage OSS(1/2 ページ)
OSの再インストールは決して楽しい作業ではない。であれば、そうした作業はPCに任せてしまおう。ここでは、Linuxシステムの復元を簡単に行うシェルスクリプトの理解を通して、スクリプトの力を再確認してほしい。
オペレーティングシステムの再インストールは決して楽しい作業ではないし、喜んで取り組みたい作業でもない。しかし、やむを得ず再インストールしなければならないこともある。その場合、再インストール後にシステム設定やダウンロードしたアプリケーションを復元する必要があるが、これも結構時間のかかる作業だ。そこで、復元作業を多少とも楽にしようとシェルスクリプトを作ったので紹介する。
なお、この方法を外部バックアップの代わりにはしないように。重要なファイルはCDやDVDなど、コンピュータの外部にバックアップすべきだ。シェルスクリプトがどれほど強力であろうとも、ちょっとしたミスで、何時間もかけて作ったものがほんの数秒で跡形もなく消えてしまうことがあるのだから。
Ubuntuをコンピュータにインストールしたとき、わたしはhomeディレクトリ用に独立したパーティーションを用意した。ユーザーが作ったファイルは、通常、homeディレクトリに保存される。したがって、こうしておけば、Ubuntuを再インストールしても、homeパーティーションを上書きしない限り、それまで自分が作ってきたファイルが失われることはない。また、ルートパーティーション上の構成ファイルをhomeディレクトリにバックアップしているが、このバックアップも無事だ。再インストール後、バックアップを本来の場所にコピーすれば構成は終わる。
さらに、インターネットからダウンロードしたプログラムの一部も、homeディレクトリに保存してある。したがって、これらについては、Ubuntuの復元後、インストールするコマンドを実行するだけで復元可能だ。これから紹介するスクリプトでは、こうした作業をすべて自動で行う。
シェルスクリプトを作る
シェルスクリプトはLinuxコマンドを含むテキストファイルだ。MS-DOSのバッチファイルをご存じなら、それとほぼ同じものだと考えればよい。
シェルスクリプトを作る手順は次の通り。まずテキストエディタを開き、コマンドを入力し、適切なファイル名で保存する。ただし、拡張子は".txt."ではなく、".sh"にする。
次に、このスクリプトを実行可能ファイルに設定する。まずターミナルウインドウ(Ubuntuの場合、Accessoriesの下のApplicationsメニューの中にある)を開き、スクリプトファイルのパスに対して「chmod +x」コマンドを実行する。これで、スクリプトのファイルパスを指定したshコマンドを使って、このスクリプトを実行できるようになる。例えば、スクリプトの名前をrestore.shとし、homeディレクトリのconfigフォルダに保存した場合は、次のようにする。
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それでは、スクリプトの一例を挙げよう。分かりやすくするため、わたしが普段使っているものを少し簡略化して示す。その後、ステップごとに内容を説明する。
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