米司法省は6月27日、同省をかたるスパムメールが横行しているとして、注意を呼び掛けた。
「国民の皆さん(Dear Citizen)」と始まるスパムメールは、受信者である個人や企業が司法省への申し立ての対象となっており、その申し立ては米国税庁(IRS)にも転送されていると主張する。申し立ては「ヘンリー・スチュワート氏」によるもので、ケースナンバーも表記されているという。メール本文もしくは添付ファイルには、司法省のロゴも掲載。さらに、申し立て書のコピーや「スチュワート氏」の連絡先が添付されている場合もあるという。
司法省では、電子メール経由で通知を送付することはないとして、「このメールはねつ造されたものなので、対応しないように」と警告。ウイルスやトロイの木馬などのマルウェアに感染する可能性もあるとして、メールを開けずに即座に削除するよう勧めている。また、こうしたメールを受信した場合には、インターネット犯罪苦情センターのWebサイトに報告するよう勧めている。
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