シマンテックは7月2日、ストレージ関連の定例セミナーを開催し、日本市場でのストレージ関連の展望について説明した。
シマンテック マーケティング本部 ソリューションマーケティング部 マーケットインテリジェンス&アナリストリレーションズマネージャーの金崎裕己氏によると、日本市場におけるストレージ管理について中期、長期の2つの展望があるという。
1〜3年程度の中期的な展望として、バックアップにHDDを用いるD2D(Disk to Disk)のさらなる加速を挙げた。テープライブラリに比べ、ディスクストレージの導入コストが安くなっている点や、SATA HDDの信頼性の向上などがD2Dの普及要因に当たるという。また内部統制の進行にともない統一的な管理が求められるほか、バックアップソフトウェアをポリシーベースで束ねるツールの必要性が増えるなど、ストレージ管理ツールが統合・統一化すると説明した。
3〜5年程度の長期的な展望として、ILM(Information Lifecycle Management)の本格化を挙げた。ILMとは、重要度や利用目的や頻度などの変化に応じて、格納に適したストレージへ適宜、データを移動、配置するというコンセプト。金崎氏によると「データが多ければ多いほど管理が複雑になり、ストレージに対して過剰投資しなければならない。管理データを減らすためにも、ILMはこれから必要になる」と説明した。
なおセミナーでは、このほどラスベガスで開催された年次カンファレンス「Symantec Vision 2007」で同社が打ち出した「Storage United」戦略と「Veritas NetBackup 6.5」についても説明された。今後同社は、ストレージが抱えるプラットフォーム、管理、ビジネスの課題に対して、統合的なソリューションを提供していくという。
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