米IBMは7月2日、世界中の原子力発電業界に対し、ITシステム設計やコンサルティングサービスを提供する拠点として、フランスに「Global Center of Excellence for Nuclear Power」を設立すると発表した。
IBMでは、2006年のMRO SoftwareやFileNetの買収を通じ、原子力発電業者向け事業の強化を進めている。環境を保護しつつグローバルなエネルギー需要に沿うためには、原子力や再生可能エネルギーなどの「多様なエネルギーポートフォリオが重要」とみており、同センターの設立は長期的ビジョンに沿うものだとコメント。二酸化炭素などの放出抑制を目指し、各国で原子力発電が注目を浴びる中での「タイムリーな設立」だとしている。
フランスでは、エネルギー供給の80%を原子力が占めており、原子力関連の事業や研究も盛んだという。センターは、国際熱核融合実験炉(ITER)の近くに設立される。
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この買収により、顧客企業の業界にさらにフォーカスしたコンテンツ管理ソリューションを提供できる、としている。
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