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SAP対Oracle訴訟、SAP「違法ダウンロードあった」と認める
Oracleの訴えに対しSAPが初めて公式な対応を発表。子会社による違法なダウンロードがあったことを認めると同時に、SAP自体はデータにアクセスしなかったとしている。
独SAPは7月3日、米Oracleが同社を提訴している件で、米カリフォルニア北部地区連邦地裁に対し、申し立てへの返答文書を2日に提出したことを明らかにした。SAPがこの訴訟で行った初めての公式な対応となる。
Oracleは3月22日に起こした訴訟で、SAPが子会社である米TomorrowNowを通じ、Oracleのサポートシステムに不正に侵入、違法ダウンロードを行うなどの「企業による大規模な窃盗」を行ったと主張。6月1日には、著作権侵害や契約違反の申し立てを追加した。
これに対しSAPは返答文書の中で、TomorrowNowによる不正なダウンロードがあったことを認めた。TomorrowNowは、Oracle製品のメンテナンスサービスを提供しており、業務の一環として顧客企業の代わりにOracleアプリケーションにアクセスする中で、数件の「不正な」ダウンロードが起きたという。しかし、問題のデータはTomorrowNowのシステム内にとどまり、SAPによるアクセスはなかったと強調。SAPのヘニング・カガーマンCEOは、「たとえ1件でも不正なダウンロードは許されない。非常に残念だ」とコメント。TomorrowNowに対しては、監視を強化するなどの対策を講じるとしている。
SAPは、米司法省が同社およびTomorrowNowに対し、特定の文書を提出するよう求めていることも明らかにした。両社はこれに全面的に協力するとしている。
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