シーゴ、I/O仮想化コントローラの接続を拡張するサーバスイッチを発表
シーゴシステムズ・ジャパンは、5月に発表したI/O仮想化コントローラ「Xsigo VP 780」の接続を拡張するサーバスイッチ「Xsigo IS24」を発表した。InfiniBandを24ポート搭載する。
シーゴシステムズ・ジャパンは7月4日、5月に発表したI/O仮想化コントローラ「Xsigo VP 780」の接続を拡張するサーバスイッチ「Xsigo IS24」を発表した。
同製品は1Uラックサイズのサーバスイッチで、InfiniBand(20Gbps/10Gbps)を24ポート搭載する。プラグランドプレイでVP780に接続し、そのままVP780の拡張ポートとして透過的に機能させることができるのが特徴。同製品を用いることで、VP 780との接続時に必要となるサーバポートの数を増やすことが可能となり、柔軟なシステム構成が取れることとなる。例えば、IS24とVP780との接続に40Gbpsを確保する場合、VP780は最大120台のサーバをIS24を通じて透過的に接続できる。
昨今、仮想化が話題となっているが、これまでの流れを振り返ってみると、ストレージの仮想化にはじまり、最近ではサーバの仮想化が大きく注目されている。オープンソースの仮想マシンモニタである「Xen」などの技術と、ハードウェア側の対応も進んだことがサーバの仮想化を後押ししているが、ことI/Oの部分については問題もある。
例えば、個々のゲストOSが使用するバーチャルなNetwork Interface Card(NIC)、いわゆるVNICにはQoSが保証されなかったり、通信路の完全な分離に至っていないため、あるゲストOSに対してDoS攻撃などが行われた場合、そのほかのゲストOSにもネットワークレベルでは影響が及んでしまう。
シーゴのソリューションはこのI/O仮想化に着目したもので、VP 780によって各VNICを完全に分離し、QoSを実現するとともに、アプリケーションの必要性と優先度に基づくI/Oリソースの動的割り当てを行う。
IS24の価格は112万5000円。出荷開始は7月中旬から。
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