7月5日、ブロードバンドネットワーク関連事業を手掛けるTCBテクノロジーズ(以下TCB)と中小企業向け業務ソフトの開発、販売を手掛ける弥生は、サーバベースコンピューティングによるセキュアなネットワーク対応業務ソリューションの提供での協業を発表した。
今回の協業では、弥生が提供するネットワーク対応型業務ソフト「弥生ネットワーク」シリーズと、TCBが提供するアプリケーションサーバソフトウェア「Propalms TSE」を組み合わせ、リモートアクセスのセキュリティと情報漏洩対策の強化、TCOの削減、業務プロセスの円滑化・効率化を実現するものだという。
「弥生ネットワーク」シリーズは、発売から20周年を迎える「弥生」シリーズの機能を維持しながら、LAN/WAN環境で複数ユーザーが同時に利用できる、クライアントサーバ型の業務ソフト。モバイル環境での利用や拠点間での業務分担による効率化、さらに情報やデータの一元管理を可能にし、的確で迅速な経営判断や戦略意思決定を支援する。また、TCBが提供する「Propalms TSE」は、Windowsサーバベースコンピューティング環境を、低価格で構築できるアプリケーションサーバソフト。クライアントサーバ型アプリケーションを含む各種ビジネスアプリケーションを変更することなく、Webブラウザやシンクライアントからのリモート利用が可能だ。ユーザー認証によるアクセス制御、通信経路におけるセキュリティ確保などの機能をもつアプリケーションソフトを低コストで導入できることが特長だ。
両社によれば、通信網の高速・低価格化により、ブロードバンド環境でのネットワーク運用が必要不可欠となる一方で、クライアントPCの紛失などといった事故による情報漏えいも多発しているという。このことから、内部統制やコンプライアンスという観点でも、企業や自治体にとって情報漏えい対策やセキュリティ強化が重要課題となっている。業務効率を低下させずにTCOを削減できるソリューションへのニーズに対応するために今回の提携が組まれた。
両社では、今後この連携ソリューションの販売・マーケティング活動を共同で展開し、大規模システムが必要な大手企業だけでなく、中小規模法人も含めた幅広い市場を開拓していくという。
なお「弥生ネットワーク」シリーズのうち、今回の連携ソリューションの対象となるのは「弥生会計ネットワーク」、「弥生販売ネットワーク」の2製品で、「弥生人事給与ネットワーク」は含まれていない。
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