数Tバイトを一瞬で巡回――アクセラテクノロジがインデクシング高速化オプションを発表
アクセラテクノロジは、エンタープライズサーチのインデックス更新を高速化する「Accela BizSearch インデクシング高速化オプション NTFS用」を販売する。
アクセラテクノロジは7月6日、エンタープライズサーチのインデックス更新を高速化する「イベント型インデクシング技術」を開発し、同社の法人向け検索システム「Accela BizSearch」のオプションとして「Accela BizSearch インデクシング高速化オプション NTFS用」の製品化を発表した。同日より販売開始。
通常のエンタープライズサーチのクローリング(巡回)は、複数のファイルサーバ上に蓄積されたすべてのデータのタイムスタンプを調べ、前回の更新以降に更新されたファイルを探し出す方法を取る。しかしこの方法では、データの総容量が大きくなるにつれて検索時間は遅くなるため、クローリング専用のサーバを複数配置して対応することが多い。数Tバイトにおよぶストレージ管理は、企業にとって負担となる。
新開発の「イベント型インデクシング技術」は、ファイルの作成や削除、名称の変更など、ネットワーク上を流れる情報(パケット)の変化を感知し、自動でインデックスを更新するもの。データ更新数のみを把握するため、ストレージの総容量には影響を受けず、インデクシングに必要な時間を一定に保てるのが特徴。同社によると、インデックス更新時間が1000倍以上短縮したケースもあるという。
同社代表取締役社長の進藤達也氏は「検索時間短縮の要望は昨年から強かったが、クローリングのためにサーバを増やすのは現実的ではないという意見がほとんどだった。同技術によるファイルのクローリング時間は限りなく0に近い」と説明した。
同オプションの対象ファイルサーバは、各社NAS製品、Linux Samba、Windows 2000 Server、Windows Server 2003、Windows NT。今後は3年間で300ライセンスの販売を目指す。価格は以下の通り。
データ容量 | 価格(税抜) |
---|---|
1Tバイトまで | 500万円 |
5Tバイトまで | 750万円 |
20Tバイトまで | 1000万円 |
データ容量無制限 | 2000万円 |
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