ノキア・ジャパンは小規模拠点向けUTM(統合脅威管理)アプライアンス「Nokia IP290」を7月中旬より販売する。ブランチオフィス用途のコンパクト設計ながら最新OSを搭載、HA(ハイアベイラビリティ)構成が可能な点が特徴。
NokiaIP290は、ハーフラックサイズの小型筐体にギガビットイーサネットインタフェース×6ポートを装備する。拡張インタフェースにより、2台を接続してのクラスタ構成ができる。ファイアウォール利用時のスループットは1.5Gbps。
ディスクを搭載するモデルとフラッシュベースのディスクレスモデルが用意されている。価格は88万8000円から。
併せて同社は、UTM用セキュリティOSの最新版「IPSO4.2 Build042 HF002」をリリースした。IP290、IP350、IP380、IP390、IP560などのNokia IPシリーズに搭載される。ノキアと保守契約を結んでいるユーザーは無償で最新バージョンにアップグレードできる
IPSO4.2は、チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズの統合セキュリティソフトウェア「NGX R65」に対応したことが特徴。従来のNGXが提供していたファイアウォールとVPN、IPS(不正侵入防御)、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)といったセキュリティ機能に加え、アンチウイルスやURLフィルタリングの機能を実装した。
またIPSO4.2では、UTMのHA構成時でもチェック・ポイントのファイアウォールの冗長化機能を単一ライセンスで利用できるようになっている。なお、アンチウイルスとURLフィルタリングはディスクベースのモデルでのみ対応する。
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